■ その372 オールドマン » date : 2011/12/03  
■その372 オールドマン

めっきり寒くなった。
12月に入った途端に冬の到来だ。
樹木の枯れ葉も一気に落ちた。
アキオ農園のピーマンも霜に震えていた。
いよいよ本格的な冬か?

霞ヶ浦の表水温が12℃を切った頃からが、
ワカサギパターンの勝負だと思っているんだが、
このところの冷え込みでやっと10℃に近付いた・・・だろう。
先日までは14〜15℃もあったからね。
10℃を切るまでは表層ワカサギで行けるんだがな。
例年ならばだね。

長年に渡って積み重ねた経験と水中想像力が、
こう言わしめるンだな。
表水温が10℃でも、バスを水面に誘える。
でも、今年はどこかが違う。何かが違う。

そんなことを思いつつ、棚のルアーを整理していたら、
古いリールが出てきた。
ヘドンマーク4である。
正しくはHeddon MARKWであるな。
オリムピック製のベイトキャスティングリールである。


photo1


キャスティングの時に、レベルワインダーが前に倒れ、
動かなくなる方式のベイトリールである。
相当に古い。

このリール、実は故・吉本万里さんのリールである。
月刊フィッシングの編集長・・・と言えば、ご存じの方も居ろう。
亡くなられて15年ほどになるだろうか・・・。

お別れの会でのことだった。
北村秀行さんが寄って来て
「編集長のリール、幸二が落とせよ。頼んだよ・・・」
と耳打ちされた。
言われる通り、俺が競り落とした。


photo1


で、そのリールが昨晩棚を整理している時に出てきた。
何か因縁めいたものを感じて、リールの掃除をした。
それほど汚れてはいなかったが、
グリースが固まって動きが悪かったので、
オイルをさし直した。
普通に動くようになった。

リールの手入れをしていて60歳を感じた。
俺もオールドマンか・・・。
少し淋しい、少し切ない、でも誰にでも訪れるもの。
さて、本日は環境展だ。
俺よりオールドマンが会場には沢山いる。
先輩たちに負けぬように、俺はここに・・・おーるど!




» category : 霞オヤジの罵州雑言 ...regist » 2011/12/03(Sat) 08:01