2007W.B.S.プロクラシック16


中村雅晴 プレスアングラーレポート 酒井 寛




2007年10月27日、28日に開催されたW.B.S.プロクラシック16に、
プレスアングラーとして参加させていただいた酒井と申します。
参加させていただきありがとうございました。

偶然にも、プレスアングラーの欠員が出たということで急遽応募し、
大会3日前に参加が決まりました。
そして今回、優勝した中村選手に、
プレスとして同船させていただきました。
中村選手は同じマリーナなので応援と勉強も兼ねていたので
すごく感動と刺激のある2日間でした。

■DAY1
初日は、台風接近ということで、
中止になるのではないかと心配していましたが、
無事開催するということで一安心しました。
雨の中カッパを着て暗いうちから皆さんが
慌しく準備していたことを良く覚えています。
参加選手の船を降ろしスタートを待っている中、
「晴れていれば朝日に向かって走るから幻想的なんだよ」と聞き、
「それがたまらなくいいんだ」と中村選手が言っていたのが印象的です。

1日目、最初にバウを向けたのは霞ヶ浦東岸。
場所は玉造で狙いはジャカゴ裏の葦及び立ち木周りでした。
水質は良好。
一見どこのジャカゴ裏の葦でも同じように見えますが、
中村選手は迷わず狙いのストレッチに入りました。
ルアーは3インチのパワーバルキーホグの
グリーンパンプキンをテキサスリグにしたものです。
ウエイトは5gと7gです。

「今日はあまり動かずこの辺に張り付いているから」
とすでにポイントを絞り込んでいるような発言。
思えばこの判断から優勝への階段に足を掛けていたのかもしれません。



流し始めて数十分した頃最初のバイトが。
そしてフックアップ。
600g前後のキーパーサイズをゲット。
そこからさらに葦を打っていくと二匹目をキャッチ。
これも600g前後でした。
この後アタリがなく移動。
あまり離れていない同じ様なストレッチに入りました。
ここでは葦、杭を打ったが不発に終わりました。

そしてまた同じ様なストレッチに入りました。
この三つのストレッチは全て1kmも離れていないようでした。
三ヶ所目に入るなり、ドック近くの水門に隣接する水深のある葦にキャスト。
その一投目にバイト。
そしてフッキングするも焦って
リールのクラッチを切りながらフッキングしてしまい大バックラッシュ。
急いで手で回収しましたが惜しくもラインブレイク。
「今のは、今日一番だった」とすごく悔しそうでした。
推定キロフィッシュ…。

しかし、気持ちを切り替え、
リールも予備に変え、キャストを再開。
その数投後でした。
「よっしゃ!」という声と共に葦からからバスが。
三本目をキャッチ。
その後も立て続けて四本目をキャッチ。
切り替えが早いところに驚かされました。
さっきの借りは返した!
と言わんばかりの気迫で満ち溢れていた気がします。

さらに朝一で入ったポイントに入り直して数投すると、すぐにバイト。
500g前後のバスをキャッチ。
この時点でリミットメイク。
時間にして9時半でした。

この後、入れ替えをする為、さらに同じストレッチを流します。
ここで700gと800gをキャッチ。見事入れ替えに成功。
昼に近づくにつれ葦に入ってくるバスのサイズが上がっていました。
こうして初日が終了。
この時点で、3710g。トップと470g差で暫定4位です。

■DAY2
台風から一転快晴無風のいい天気になり、
まさにクラシック日和でした。
前日に言っていた「朝日に向かって走る」
を体験することが出来、感動しました。

この日も前日同様、玉造の葦に入りました。
もし釣れなければ常陸利根川に行くかもしれない、
と若干の迷いもある中でスタート。
しかし、その迷いもすぐに拭い去られます。
カメラの電源を入れ設定を変えようかと思った瞬間、
「来た!」と早々と一本目をキャッチ。



そして、気持ち半分で、もしかしたらたて続けに来るかもしれない、
とフッキングをシャッターに収めようと構えていると
「来た!!」本当に来ました。
フッキングもバッチリ撮れ、たて続けに2本目をキャッチ。
「やはりここだな」と確信した中村選手。
「もうこの辺から動かないから」と断言。



この時点で優勝という二文字が点灯していたのかもしれません。
さらに驚きはまだ続きました。
釣りビジョンの取材が来た直後にもヒット。
写真だけでなくテレビカメラにも
ヒットシーンを収められるとはかなりの驚きです。



これには中村選手も大変喜んでいました。
さらにこの後順調に釣ってリミットメイク。
入れ替えのためにこの後釣果を伸ばしましたが、
惜しくも入れ替えには至りませんでした。
このまま二日目が終了。



帰着してウエインを待っている間、
周りの選手からはすでにダイブコールが。
このときは冗談で「ダイブは嫌だな。優勝しないでくれ」
と冗談を言っていたのが印象的です。
結果、最終日は2位の蛯原選手と40g差で優勝。
感動的です。
中村選手の目にも涙が。
自分も貰いなき泣きするところでした。





最後にこのような機会を与えて頂き、
本当にありがとうございました。
また、プレスアングラー賞として
ロッドまで貰ってしまいすごく中村選手には感謝しています。
パーティーにおいても同じマリーナの方や、
「53 Pick Up!」で会ったことのある方、
また同年代の方と知り合えたのも、
このような大会に参加させていただいたからこそだと思います。

私もいつかはW.B.S.のプロトーナメントに
ノンボーダーさらにはボーダーとして参加したいと考えています。
普段霞ヶ浦本湖をやらないので
これからはもっともっと勉強と練習を重ねたいと思います。
いつか皆様と肩を並べられる日を切に願っております。



また、今後、プレス又はW.B.S.活動に参加する機会があれば
是非参加させていただきたいと思っております。
今回は本当にありがとうございました。
そしてW.B.S.スタッフの皆さんお疲れ様でした。