2007W.B.S.プロクラシック16 |
小野光一 プレスアングラーレポート 鹿山英明 去る10月27、28日プレスアングラーとして W.B.S.プロクラシックに参加させて頂きました。 初日は朝から生憎の雨。しかも台風が接近中。 出発前の説明では「恒例の台風が来るみたいですので注意してください」 って…それだけ? さすがはツワモノ揃いのクラシック出場メンバー。 ■DAY1 さて、今回二日間お世話になったのは小野光一選手。 本年のスーパー3デイズのウイナー。 簡単に挨拶をさせて頂き同船開始。 「今日は北浦まで走るね。帰りは荒れるかもしれないけれど」 「覚悟してきました…」 土浦を出発したスキーターZX225は大雨の中を走ること50分。 最初のポイント潮来マリーナ近くに到着。 「日に日に小さくなってるけど、多分釣れると思うよ」 とテキサスリグからジグヘッドワッキー、比較的スローに入る。 7時10分待望のファーストフィッシュ。 「小さいから写真はいいよ」と。 でも、個人的には魚が見れてホッとしました。 その後、すぐに二本目を取るもノンキー。 「本当は橋の向こうに行きたいんだけどな、この風では荒れてる感じだし…。」 と同じポイントで粘る。 「あと、10分やったら移動するね」と言うとバイトがあり動くに動けない。 「大きいの居たんだけどね〜」 居ると分かっている場所では予想以上に粘る事を体感しました。 8時30分、橋の上流へ移動を決意。 プラでバイトを得ていた水門数箇所をハイテンポで打って回るがノーバイト。 最初のポイントへ戻り9時40分ようやく二尾目。 「ちょっとはマシなのが来た」と600g前後のナイスキーパー。 「残り一時間に一匹ずつで良いんだよね」と一安心といった感じ。 更に追加しようと様々なラインをトレースする。 色々な角度から引く事でバイトを導き出すさまを目の当たりに出来ました。 しかし三尾目が乗らない状況から場所を見切り神宮橋付近のドック、 テトラ帯、外浪逆浦と回るがノーバイト。 「魚居ないね〜」先ほどまで粘っていた場所が どれだけ良いポイントであったか。 11時40分「ちょっと早いけど荒れる予報も出ているし」と戻る決意。 帰りの安全を確保するためにクラシックに出場している 他の選手と待ち合わせしているという最下流のテトラへ。 選手を待ちながらジグヘッドワッキーを打って行くと、 来たのは選手でなく三匹目。 間もなく待ち合わせの選手と合流。 少し早めだけど戻ろうと霞ヶ浦本湖へ出ると予想外に穏やか。 これなら帰れると個々に分かれて釣りを継続することに。 小野プロは「本湖はこの半年間やってないんだよね…」 と近くの葦を打ち始めるが、いまひとつ手探り状態。 過去の記憶を探りながら沖のテトラで移動、クランク一流しの後、岸際へ移動。 「ここは春先に大きいのが出るんだけどね。水はきれいだね」 とテキサスを打ってゆく。 すると待望のバイト。焦らず騒がず冷静に取り込むと800g位のグッドキーパー。 「ラインが走ったよ。本湖の方が大きいね」 これで、リミットメイクまであと一つ。 ![]() しかし、残念ながらここで初日は終了。 「2500gあれば良いんだけど」という期待も届かず初日2050g。 ■DAY2 二日目は朝から小野プロにトラブル発生。 移動中にトレーラのブレーキが落ちてタイヤがロック。 危うく出られなくなるところだったらしい。 何とか無事、湖面に出ると昨日の台風がウソのように晴れ、 絶好のトーナメント日和。 朝日に向かって走り出すシーンは、 本場アメリカのトーナメントかと思えるような感動でした。 小野プロは「今日は本湖で大物だけを狙っていくから。 ゼロかも知れないけど我慢してね」と一発狙い宣言。 デッキにはベイトタックルのみ。 最初に入ったポイントは玉造付近の葦。 スポーニング時期には良い思いの出来るポイントだと言う。 ちょっと期待大。台風直後の増水で岸際につく大物を狙っている様子。 テキサスリグをテンポ良く打っていくがなかなかバイトが無い。 ただ、昨日とは明らかにスピードが違う。 同様の葦を数箇所打ちながら下流方面へと移動してゆく。 「今日は富士山が見えてるね」と釣りには最高の天気。 あとはファーストバイトを期待するのみ。 KMCマリーナの見える葦を打ち始めると7時05分、 何の前ぶれも無くフッキング! 「マシっていうか…大きいよ!」と言いながらも抜きあげる そこには余裕の1kg超。 「1200g〜1300gかな。良かったね。葦が動いたんだ」と。 自分も感激しました。 同様の場所を天王崎が見えるところまで、 一箇所10分程度、際のみに絞って打って行くが後が続かない。 「今日は他のトーナメントで下の方は船だらけと思うから上に行こう」 と北へ向かって船を走らせ要所を打ちながら上流へ。 恋瀬川が見えようかというドックの壁に近寄るとバスの姿が、 「浮いてたよ」とテキサスを落とすと即フックアップ! 浮いていたバスかは分からないもののこれまたナイスキーパー。 「二匹で昨日と同じ重量だね。拾ってゆくしかないね」 可能性が出てきた? その後、石田へ移動。 ここは私自身も友人の船に同船させてもらい 何度か良いバスを手にしているポイント。 小野プロはクランクベイトをキャスト開始。 この時、私はクランクなら勝負が早いとカメラに手をかけながら見ていました。 すると大きなフッキング動作と共にロッドに重量が。 カメラを出した次の瞬間!ギヤの滑る音と共に…。 「クラッチに手がかかっちゃった。終わった感じかな。」と痛恨のミス、残念。 結果的にこれで小野プロのクラシックは終了しました。 「ビッグフィッシュ獲れたら良いんだけど。」と言いながら緊張のウエイイン。 狙って獲ったキッカーは1210gで二日目のビッグフィッシュ賞! バスの居る場所で仕留める初日、スピーディーに探す二日目。 しかも宣言通りのビッグフィッシュ賞獲得と、プロの技術を堪能し、 本当に楽しく、本当に勉強になった二日間でした。 小野プロには色々と気を使って頂き、 また様々な事を教えて頂きました。 ウエイインの際も、私がボートから降りると 「一緒にウエイインしようよ」と声をかけてもらいました。 言葉には言い表せない経験です。 このような機会を与えて頂いたW.B.S.関係各位と 小野プロにこの場で感謝の言葉を言わせて頂きます。 本当にありがとうございました。 プレスアングラー 鹿山 英明 |