渡辺尚昭 プレスアングラーレポート 木村和夫
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今回、W.B.S.プロクラシックに参加させて頂き、
有り難うございました。
私はオールスターで何度かプレス経験は有るのですが、
W.B.S.のクラシックにもプレスとして
一度は乗ってみたいと思っていたので、
楽しみにしていました。
しかし、初日は台風接近中で朝から雨。
おまけに雷注意報も出ていたので、
雨はいいけど雷だけは勘弁してほしいなぁ…。
と言う気持ちでした。
今回同船させてもらうのは、年間3位の実力者、渡辺プロです。
年間上位に食い込むだけあって、
どのような釣りをするのか非常に興味がありました。
ビックタイトルを賭けた23人の男の真剣勝負が始まりました。
■初日
ボートをランチングし、エンジンを始動しようとするが、
いきなりのアクシデント!
何度試みてもエンジンが掛からず、
一度ボートを上げてプラグを見てみようということになった。
他の選手は順調にスタートしていく中での痛いタイムロス。
スタッフにも手伝ってもらいプラグを外しチェックする。
被り気味のプラグを拭き取り、
何度かのトライでようやくエンジンを掛けることが出来た。
「よかったー!」と、ほっとした渡辺プロと私だが、
いざプレーンしようとすると、エンジンがふけなくプレーンできない…。
仕方が無く、予定外の桜川河口付近で釣り始める。(6時35分)
アシ周辺をスピナーベイトで流し始めるがノーバイト。
「移動しましょう」とエンジンを掛けると、
今度はプレーン出来そうな感じなので、
一気に本命の麻生までトライトンを走らせた。
麻生に入るとまずテトラ帯に入り、ノーネイムフラットDDでクランキング。
「プラではあんまり釣れなかったんだけど、どうかなぁー?」
テンポよくキャストを続けること25分、
ファーストフィッシュをキャッチ(7時40分)。
続いてドックの壁を、スピードクローのライトテキサスで探り始め、
ブッシュとの際で2本目をキャッチする(8時10分)。
「もう一本ここで釣りたいですねー」と渡辺プロ。
しかし後が続かず、移動となった。
9時過ぎには、別のテトラ帯に入り、
ノーネイムフラットDDで待望のキロフィッシュをキャッチ!
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「ここに来たかいがあったよ!」と、
3本目をキャッチし喜ぶ渡辺プロ。
その後、クランキングとストレートワームの
ジグヘッドワッキーをローテーションし、
またもノーネイムフラットDDで4本目をキャッチ(10時42分)。
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その後、大山の桟橋、沖宿のドックを攻め、桜川に入る。(13時15分)
浮遊物に出来たゴミ溜まりに目を付けた渡辺プロは、
スピードクローのライトテキサスで何度もアプローチする。
するとついに5本目のバスが口を使った。
力強く合わせる渡辺プロ!慎重にランディングしたのは、
本日2本目のキロフィッシュだった(13時26分)。
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私と力強く握手した渡辺プロは、
「これで4キロ近く行ったかな!」と満面の笑み。
さらに勢いに乗った渡辺プロは、
数分後同じゴミ溜まりでキーパーをキャッチし、
入れ替えにも成功。
ウェイインし、初日はトップの4180gで終了しました。
■二日目
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前日の雨とは違い、快晴無風の穏やかな朝を迎えた。
ただ、湖は増水と濁りの影響が考えられ、
条件的には非常にタフになると思われた。
渡辺プロと挨拶を交わし、ランチングに向かった。
表情を見ると優勝を狙えるだけに、
気合の中にプレッシャーを感じているようにも伺えた。
今朝はエンジンの掛かりも良く、
渡辺プロは「麻生にいきます!」と私に告げ、
一気にフルスロットルで麻生に向かった。
麻生に着くと昨日と同じテトラ帯に入り、
ノーネイムフラットDDでクランキングを開始した(6時8分)。
気持ちを落ち着かせる意味でも早い時間に一本欲しい所だが、
湖を見ると水がかなり悪くなっており、
ボートに波が当たるとそこに出来た泡が消えず残るほどだった。
しばらくすると、クランクに魚の感触があったが、
コイか何か?とのこと。
「かなり増水しているね、でも魚の感触はあったよ」
キャストを繰り返す渡辺プロだが、
「クランクにゴミが引っかかってちゃんと巻けないよ…」
昨日の台風の影響で多くのゴミがテトラ周辺に集まっていて、
クランキングの妨げになってしまっているのである。
近くのドックもチェックしたかったが、
先行者がいた為にやむを得ず次のテトラ帯に移動した。
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同じくテトラ帯をノーネイムフラットDDでクランキングするが、
やはりクランクにゴミが引っかかりまともにトレースできないようだ…。
「前日はいい感じでボトムノックしていたのに、
かなり増水しているのでボトムノックしないよ」
昨日のクランクパターンが崩れてしまった渡辺プロだが、
「こうなったら、水のいい所を探してランガンするしかないね」
と気持ちを切り替えた。
玉造エリアに移動した渡辺プロは、
ドックの壁をスピードクローのライトテキサスで探る(7時35分)。
しかし魚の反応がない。
次にアシ、ジャカゴを、スピードクローのライトテキサス、
ロッククローのヘビーダウンショットと
ローテーションして探っていくが、ノーバイト。
霞ヶ浦大橋を越え、東浦に入りアシを打つ(8時20分)。
ここでもバイトがなく、
「小野川に一箇所だけやりたいストレッチがあるんですよ、
結構中まで入っていくんだけど…」ということで、
時間のロスを覚悟で小野川に入る。
目的のストレッチに着くと、スピナーベイト、
スピードクローのライトテキサスで丁寧に探るがバイトが無い(9時)。
水も本湖以上に悪い感じで、期待していた小野川を見切る。
小野川を出て大山に移動し、
桟橋をスピードクローのライトテキサスで探ると、
ワンバイトあったが、ギルの当たりらしい…。
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その後、沖宿、石田とアシをメインに、
正確かつ流れるようなフリッピングで丁寧にうち続けるが、
一向にバイトが無く、時間だけが無常に過ぎていく。
時間ぎりぎりまで丁寧に打ち続けたが、魚からの回答は無く、
まさかのノーフィッシュでウェイインとなった。
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初日トップだっただけに落胆の色は大きく、
非常に残念な結果となってしまった。
渡辺プロの二回目のクラシックは総合成績7位で終了した。
■感想
今回二日間渡辺プロに同船させて頂き、本当に勉強になりました。
特に印象に残ったのが、
クランクにしてもフリッピングにしても正確なキャストで、
素早くチェックしていたことです。
また、魚を絶対獲ってやると言う気迫や集中力には感銘しました。
トーナメントの醍醐味を楽しませてもらったニ日間、
渡辺プロ本当にありがとうございました。
来年は今年惜しくも逃した、
年間、クラシックとも獲得出来るように頑張って下さい!
それから中村プロ優勝おめでとうございます!
あと中村プロのプレスを勤めた酒井君とは、
パーティーで楽しく話をさせてもらいました。
V6で会った時はまた話しましょう。
最後にW.B.S.スタッフの方々お疲れさまでした。
とても雰囲気の良い中で、チームワークの良さを感じました。
今回このような機会を与えて頂いて、
本当にありがとうございました。
プレスアングラー 木村和夫
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