WBSカスミプロクラシック26
第3位 柴崎智尋プロ クラシックレポート
プレスアングラー:望月崇光
同船させていただいたのは「イマカツのスキート・リース」こと柴崎選手。タフコンディションの中見事に3位表彰台を勝ち取った柴崎選手のクラシックをレポートさせていただきます。
前日までの好天が打って変わった週末。
柴崎選手がどのようなプランを組み立てているのか聞いたところ、驚きの返事が。なんと数日前まで高熱でほぼプラができていないとのことでした。この日もあまり体調が良くない様子。
そんな柴崎選手が向かったのは、9/16に開催されたW.B.S. Japan Open Tournamentで実績の高かったという西浦の石積みエリア。
スピナベやシャッドでテンポ良く探り、6時45分にキャットフィッシュを掛け魚っ気を確信。
ルアーをクランクにチェンジした直後の7時30分にファーストフィッシュをキャッチしました。
さらにその30分後、シラウオを見つけてチェンジしたダルドでキロアップをキャッチし、船内はヒートアップ。寒さを忘れるほど興奮しました。
このまま順調にリミットメイクかと思いきや、ここから当たりがピタッと止んでしまう。
途中、ドッグや鯉イケスでテキサス、ダウンショットを打ちながらも、タイミングを変えて石積みに入り直す。
ノーバイトが続く中、巻きと打ちの比率は9:1。端から見ていても打ちはしっくり来ない様子なので、理由を聞いてみると「プラができていないから好きな釣り(巻き)をする」という力強い言葉が返ってきた。
その言葉通り2本をキャッチした石積み帯を1.5往復と粘った結果、12時頃に待望の3本目もダルドでキャッチした。
二日目はやはり前日に3本をキャッチした西浦の石積みからスタート。ダルドを巻き続けキャットフィッシュの当たりが続く。魚はいるがコンディションが変わってしまったと柴崎選手。
コンディションが変わっても大きなストラクチャーはバスをストックしているはずと、西浦の石積みに見切りをつけ、大山、麻生へと大移動。しかしここでリズムが崩れてしまい、小さなミスを連発。
似たような場所で同じような釣りをしているにもかかわらず、なにがきっかけだったのか驚きを隠せなかった。ノーバイトの苦しい時間が続く中、気持ちを切り替え、西浦の石積みに戻る。
するとさっきまでのリズムが嘘だったかのようにテンポ良くしかも精密にルアーを通していく。答えはすぐに返ってきた。
ノンキーながらも着水直後のダルドにバイトがあったかと思うと、その直後に本日ファーストフィッシュとなるキロアップを豪快なハンドランディングでキャッチ。
すっかりリズムを取り戻した様子でしたが、同じポイントで1本を追加し無念のタイムアップ。
トータル4710gという厳しい二日間でしたが、3位入賞おめでとうございます!
今回、プロアングラーの勝ちに行く釣りを初めて間近で見せてもらいましたが、見切りの早さと粘り強さのメリハリの中には高次元な駆け引きが繰り広げられていたのだろうと思います。
そしてタフコンディションながらも自身のスタイルを貫き、1本1本を搾り出していく柴崎選手の姿に感動しました。
初プレスアングラーで緊張しっぱなしでしたが、釣りのことからプライベートなことまで気軽に話しかけてくださったお陰で楽しく過ごすことができました。
柴崎選手、貴重な時間をありがとうございました。来期のご活躍も期待しています。