WBS PRO-CLASSIC24 レポート②


クライマックスへ!
初日が終わり事務所に戻り翌日の準備をする。
グラチャンの準備をはじめ様々な作業があるが
翌日選手に渡すウェザーカードの作製もその一つである。
基本的に台風や大きな気象の変化がない限り
翌日の予報は17:00がその日最後となる。
だからWBSではこの情報をプリントしてスタート前に
エマージェンシーコールとともに選手に配る。
水戸地方気象台17:00発表の茨城県南部の予報は
雨の心配はないが「北東の風・やや強く」となっている。
22日の日曜日に風が吹くのは金曜日の予報でも
いわれていたことである。
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23時頃に事務所で就寝したが外からの風の音で
目が覚めた。やはり予報通りに風が吹き始めたようである。
この季節の風、特に夜中に吹く風は水温の低下を
もたらし更なるタフコンディションを連想させる。
私が土浦新港に到着したのは朝4時半を少し回った
頃である。この時には既に平本選手と数名の
プレスアングラーが到着していた。
車から降りると霧は発生していないが、やはり風が
吹いている。それほど強い風ではないが風下側の
エリアではチョット厳しくなると想像できる風である。
そしてまだ暗い空を見ると星は望めない状況だった。
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一般的に晴れている日よりも曇っている日のほうが
放射冷却が行われないため暖かいといわれる。
しかしこの日は晴れていた前日より風の影響もあり
明らかに寒く感じられた。
この時点で前日よりタフになることは容易に想像できた。
この日の集合時刻の05:30はまだ真暗である。
日の出時刻は06:22である。初日もそうだったが
この日は更に多くのメンバー・関係者がランチングの
手伝いに来てくれた。本当にありがたい。
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暗いうちに準備を済ませ、日の出とともにスタートする
WBSスタイルでこの日もトーナメントが始まった。
初日にラストだった蛯原英夫選手がこの日の一番である。
スタートはワンフライト13艇ということもあり
あっという間に全艇思い思いのエリアに向けて散っていった。
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この日は新港内でグラチャンが開催された。
最終的には55名の参加でバスをキャッチしたのは10名・・・
まあ良くも悪くもないというとこだろうか。
最終日となるこの日は帰着時刻が前日より1時間早まり
13:30となる。スタートしてからこの時間まで
前日と違い青空は望めず、多少の強弱はあれ北東の風が
止むことはなかった。
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チェックイン担当のスタッフから
「全員帰着しました!」の無線連絡が届く。
さあ、いよいよウェイインショーの始まりである。
一番のウェイインは前日と同じく平川皓也選手である。
3フィッシュ2,540g2日間トータル4,080gである。
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その後の選手もノーフィッシュ、ワンフィッシュ、
ツーフィッシュと続く。
そして最初に会場を沸かせたのが小島 貴選手である。
「デカい」そして「太い!」なんとこの魚は
長さは52㎝であるがWBSレコードとなる「2,690g」だった。
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初日が終わって5位に着けていた高橋 亨選手は
2フィッシュ1480g、4位に着けていた松村 寛選手が
同じく2フィッシュながら2,340g、トータル6,450gと
ようやく初日の大藪選手のウェイトを超え暫定トップに立った。
残るは初日の上位3名である。
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草深選手がステージ前に現れた。表情は穏やかである。
自身のやりたいことはやり切ったというように見える。
2フィッシュで2,320g!暫定トップではあるがその差は
僅かである。
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そして次のウェイインは・・・
前日トップの大藪厳太郎選手である。ライブウェルが開かれ
魚が取り出されていく。3匹を取り出したところで
ライブウェルのフタは閉じられた。
そしてコールされたウェイトは「2,330g!」
この時点で暫定トップがまた入れ替わった。
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残るは蛯原選手ただ一人。その差は3,850gである。
簡単なウェイトではない。なぜならこの日このウェイトを
超えていたのは2,690gのビッグフィッシュを持ち込んだ
小島 貴選手以外にはいないからである。
いよいよクライマックスである。
ステージ前に蛯原選手のボートが止まった。
笑みを浮かべながらライブウェルから取り出される
魚は・・・ナイスフィッシュである。2匹目、3匹目・・・
最後は2匹同時に・・・デカい!
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そしてステージに上がり検量器に載せられた。
コールされたそのウェイトは・・・「6,090g!」
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この瞬間、蛯原英夫選手のWBSプロクラシック24
チャンピオンが決定した。
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上位選手の2日間の動向、タックル等の詳細はレポート③に続く

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