私は今回、茨城県霞ヶ浦にて開催された「WBSカスミプロクラシック28」のプレスアングラーとして2日間、同じ茨城県出身のエバーグリーン・蛯原英夫プロに同船させて頂きました。
初参加のうえ私自身もバスフィッシングを始めて間もないため、ご迷惑をお掛けしないか同船するまで心配していました。
ですが、蛯原プロは同船中、気さくに話し掛けて下さり、私の緊張はほぐれてとても充実した2日間を過ごすことが出来ました。
まず初日
午前6時頃、3番フライト(栄光の背番号と言っていました)という好スタート!
緊張感のある朝のミーティングでしたが、蛯原プロの横顔からは、ポジティブに物事を考える余裕があるように見えました。
蛯原プロの愛艇チャージャー210エリート(エバーグリーンラッピングが超~カッコイイ~)で、あっという間にファーストエリアに到着しました。
さっそく、プラで好感触を得ていたというエバーグリーン,ダブルモーション3.6インチのテキサスリグを使って、木ジャカや葦を丁寧に撃っていきます!
近くにあるブッシュ等も絡めながら撃っていきますが、すぐに反応はありませんでした。
西浦をメインに各所を丁寧に、それでいてスピーディーにチェック。風の当たるブッシュに移動すると、ついにファーストフィッシュとなる1400gのグッドサイズをキャッチしました!
そこからは何かを掴んだ様子で、剛腕のその名の通りに、キロアップを含む4本を次々に手にしていきました。
しかも、スタートから2時間半で!!
それからは、スタート時に色々な場所を廻ると言われたとおりに移動を繰り返していきました。
ところが、12時頃。
蛯原プロのチャージャー210エリートは減速します。
少し考える… ということで、ボートをいったん霞ヶ浦大橋付近で停めて頭の中で考えをまとめている様子でした。
それほど長い時間ではないと思います。
蛯原プロは「よし!」と言って、考えがまとまった顔で、朝のうちに反応があった木ジャカへ移動しました!
そして12時15分頃。
リミットメイクとなる5本目のバスを、ついにライブウェルに入れる事が出来ました。
最後の木ジャカまで集中力を高めたままアプローチし、まさに会心のアワセでした。
初日が終了して結果を見ると、蛯原プロがブッチギリの首位!
ウエイトは、5595g!
2日目がとても楽しみな結果になりました!
2日目。
初日に得られたデータや蛯原プロの今までの経験、プラクティスでの状況等を元にエリアを絞っていきます。
この日はあまり移動せず、じっくり腰を据えて釣っていくようです。
もちろん使用するのは、前日も好調だったダブルモーション3.6インチの6gテキサスリグ!
朝一番から絶好調!
ファーストフィッシュは、6時15分。
2本目、6時20分…
3本目、6時40分……
なんと、スタートからたったの40分で、3本のバスをキャッチしてしまいました!
私自身、プレスという立場を忘れてキャストの正確さや完璧なフッキングに見とれてしまい、写真をとるのも若干おろそかになってしまいました(泣)。
その後の蛯原プロは、初日とは何かが違うと感じ取ったらしく明らかにブッシュ撃ちの展開にシフトした様子でした。
伺ってみた所、風が無いため前日より明らかに沖側にワカサギがいることを感じたといいます。
「朝イチ全開でボートを走らせている時に見たけど、鳥が沖目に沢山いた。それにワカサギも水面をモジっているのも確認していた」との事。
観察力が半端ない!
それらを総合して判断すれば、いつものブッシュにはエビ等のベイトが付いているので、そちらを補食しているバスに照準を絞る…! ということでした。
さすが、蛯原プロ!
刻一刻と変わる状況変化を読み取っての作戦変更です!
そして狙い通りに、ブッシュから900gをキャッチ!
「あと一本だ! 絶対釣ってフルリミットで帰ってやる」と、更に強い気合いを感じました。
そしてその言葉は現実に。
ブッシュの奥の奥へスキッピングさせたダブルモーションを、スイミングさせながら食わせた技ありのテクニックでリミットメイク達成です!
それも8時半の出来事でした!
思わず優勝を確信しました。
蛯原プロの一挙手一投足に、本気で痺れました。
初日。他のプロ達はあれだけ釣れて無かったのに、蛯原プロは2日間ともリミットメイク!
流石、「霞の剛腕」です!
2日目のウェイイン4940g!
まさに『ブッチギリの完全優勝』でした。
2日間一切ブレず、全てのバスをダブルモーション3.6インチで釣り、全てのバスをブチ抜く。
そして全てのポイントでバスの状況やポジション、そして食い方などの解説までしてくれて、僕にとっては本当に勉強になりました。
また、宣言通りにやりのけてしまう高次元でのテクニックは、見ていて惚れ惚れしました。
カッコよすぎ、本当に凄かったです!
おめでとうございます!
2日間、夢の様な体験と蛯原プロの2連覇を間近で見ることができました!
4度目のクラシック制覇、レコード記録更新を目の前で見られた事に本当に感謝しています。
私自身、これからもバスフィッシングを楽しんでいきたいという思いにもつながりました。
最後になりますが、今回この様な素晴らしい経験をさせて下さいましたWBS運営スタッフの皆様。誘ってくれた植竹君、そして人情溢れる蛯原プロに、お礼を申し上げたいと思います。
2日間、本当にありがとうございました。
■プレスアングラー 赤城秀樹