WBS2014 2nd レポート前編


 

早くも2014ベストゲームの評価が!!

1

蛯原英夫・金井敏チーム

驚愕のウェイトで空前の乱打戦に圧勝!

 

2014W.B.S.プロトーナメントシリーズ第二戦レポート

 

すごい試合だった。

その釣れ方は凄まじいものだった。

5本5kgではタダの人。

話題にもならない。

霞が浦・北浦水系の魚のサイズが上がったのか?

それともW.B.S.選手の激テクが冴えたのか?

とにかく、多くのチームが鬼のように釣りまくった恐るべき試合だった。

 

ファイナルウェイインから一夜明けた19日。

五月晴れが疲れた身体に眩しいが、

優勝決定の瞬間の感動は、いまも鮮烈に残っている。

「鉄は熱いうちに打て」。

それではさっそく白熱の二日間を振り返ってみよう。

 

●初日

5月17日未明、

「W.B.S.の聖地」土浦新港は静かに開演を待っていた。

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今年最初の二日間競技。

稼ぎ時の5月。

燃えないアングラーはいない。

逸る気持ちを抑えきれない25艇のバスボートは、

開門前からゲートに列をなした。

 

国道まで続いたその列は、

4時を過ぎると新港の駐艇スペースに吸い込まれた。

 

初戦の北浦戦から1か月。

いいスタートを切った者も、そうでない者も、

この試合に賭ける息吹はマックスだ。

 

今回から噂のダックツアー就航により、

若干、いままでとロケーションが変ったが、

基本的には流れは同じ。

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ボートチェック~ミーティング、

そしてランチングへと、スムースに流れゆく。

 

W.B.S.の朝は早い。

ていうか、朝マズメを釣らせない発想はない。

時計の針が5時を回る前にランチングは始まった、

 

そしてお馴染みの朝日を浴びてのスタート。

W.B.S.戦士のアドレナリンが最高に分泌される時である。

 

理屈はいらない。

狩猟本能の命ずるまま、男同士がガチで競い合う。

その戦いに全身全霊を燃やすのである。

 

このシビレル瞬間を経験しないで死んでいく人は、不幸であろう。

 

5時33分、第三フライトのスタートが完了した。

戦いは始まった。

4

スタート時の気温は16℃。

けっこう寒い。

予報では暑くなるとのこと。

話は前後するが、昼近くには25℃を超える暑さとなった。

五月晴れというにはやや暑い陽気だ。

 

試合前の状況はおしなべて悪くなかった。

ゴールデンウィークあたりから本格的に準備に入った選手たちは

異口同音に「うん、いい感じで釣れますね」

と自信を見せていた。

 

今回もエリアは霞ケ浦・北浦全域。

この巨大な水域のどこをどう釣り込むのか。

各チームの戦略は???

 

W.B.S.のレジェンド・小林研一氏、

正式スタッフに加わったM女史、

そして私の取材班は、

今回も西浦から偵察を行った。

 

石田、田村、牛渡あたりに数艇。

大橋を渡ってレフトターン、

恋瀬川を目指せば・・・・・・いましたねー、本命が。

「すでに4本持っている」

との情報が!!

まだ7時ですよ!!

5

そして霞ケ浦東岸を下る。

麻生あたりに数艇。

今回は北浦は温存して、

北利根を舐めて古渡へ。

小野川上流を目指したが、

隘路に断念。

お昼前に新港の本部に戻った。

6時間120kmの楽しい旅だった。

 

選手を遠目に眺めた印象は、

恐らくソコソコ釣れているであろうというもの。

 

根拠はないが、

適度な風、平水よりチョイ高の水位。

それほど多くない一般ボートの数。

そしてイナッ子のようなものがあちこちで波紋を立てるベイトっ気が、

我々を楽観的にさせたのである。

 

その直感は当たっていた。

2時30分にファーストフライトが帰着してから、

ウェイインステージでは驚愕のシーンが連続したからである。

 

人々を驚かせたのは2番目にやってきた蛯原英夫・金井敏チーム。

スーパービッグを含めた5本の魚を引っ提げてやってきた。

6

恋瀬川で発見したと前述したのは、実はこのチーム。

7時に4本持っていたとの情報の主である。

しかし、ちらっと話を聞いた限りでは、

「あそこの魚は1本しか残っていないですよ」

とのこと。

つーことはあの後にドラマが起こったわけね。

 

スケールに載せられた5本の魚の総重量は

6970g!!

 

これには会場にいたすべての人間が腰を抜かした。

 

同時に、検量に並ぶボート上のアングラー、

ランチング待ちの選手の心胆を寒からしめた。

 

「6970g? 何それ?」

 

そしてスーパービッグを測ってみれば、

2120g!

大柄な蛯原選手が手にしても巨大に見えるモンスターである。

 

このチームの結果は、

推定4kg後半、ましてや5kgを釣って来たチームにとっては

ショックだったことだろう。

それだけ釣ってくればソコソコの順位だろう?

と踏んでいたからである。

無理もない。

 

「ひょっとして今日は爆釣の一日?」

多くの選手の印象が正しかったことは、

後のチームの成績が証明してくれた。

7

橋本卓哉・栗原勲チームは6310gと、

これも6kg超え。

 

以下、小田島悟・森山良夫チームは5860g、

赤羽修弥・保延宏行チームは5440g、

狩野敦・平本直仁チームが5230g、

高岡展二・早乙女剛チームが5170g、

松村寛・金栗豊チームが5150g、

村川勇介・倉田裕一チームが5110g・・・・・・

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このような爆裂ウェイトが続いたのである。

 

平均が4kgという、

とんでもない乱打戦。

 

いやー、釣れるぜ霞ケ浦水系!

凄いぜW.B.S.戦士!

これには新港にやってきたダックツアーのお客さんも、

目を見張ったのである。

 

だが、

上位の派手なウェイトに隠れて目立たないが、

1本のチームが2チーム、

ノーフィッシュのチームも5チーム。

明暗がくっきりと分かれた初日だった。

 

リミットメイクは11チーム。

総釣果は80本。

 

トータルウェイトを25チームで割ってみると、

3.2kg!

実に1チーム平均3.2kgという数字は釣れているといっていいだろう。

 

上位チームのメインエリアは

蛯原チームが東浦、

橋本チームが北浦、

小田島チームが霞ケ浦本湖東岸、

赤羽チームが霞ケ浦本湖下流と

実に広範囲にわたっていた。

狙いの魚も釣り方もそれぞれ。

まさにビッグレイクトーナメントの典型である。

 

とにかく、初日は各チームが様々なエリアから

ナイスなリミットを持ち込んだ、

景気のいい一日。

W.B.S.らしい派手な撃ち合いが周囲を魅了したのである。

 

それにしても蛯原チームの6970gは圧巻だった。

優勝の行方はこの7kg近い数字が基準になり、

12kg…

悪くて11kg…それが推定優勝ウェイト。

ということは5kg台のチームまでが圏内と予想された。

 

しかし、神のみぞ知る結果はそんな甘い判断をブチ破る強烈なものだった。

 

ちなみに、初日のビッグフィッシュ賞は

やっぱり蛯原チームの2120gが獲得した。

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初日のビッグフィッシュ賞を獲得したタックルデータ

ROD:EVERGREEN ヘラクレスブルーマイスター

REEL:ベイトリール

LURE:EVERGREEN ピッチンスティック

LINE:EVERGREEN バスザイルマジックハードR 14lb

RIG:ネイルリグ アクティブMSシンカートーナメント1/16oz

 

後編へ続く・・・

レポート・大和小平(やまと・しょうへい)

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