WBS2015シリーズ 第2戦 レポート①
5月9日WBS2015・第2戦を迎えた土浦新港は
霧に包まれていた。
土浦新港からマルトボートのある港町方向はその町並みを
シルエットでしか確認できない。
今想えば先が見えないバストーナメントの結果を
暗示していたかのようであった。
昔から私の周囲のバスアングラーの中での通説・・・
「藤の花が咲くころのバスは釣り難い」
関東地方では藤の花は4月中旬から咲き始める。
つまりこれは「アフタースポーニング」の時期に
当てはまるのだ。
昨年の第2戦はもう少しであるが後の開催だった。
厳密には1週間、この1週間の差と
今年の不安定な気候の影響がどのようなものになるのか?
これは正に「蓋を開けてみなければ判らない」状況である。
「乱打戦」といわれた昨年の再現になるのか、それとも・・・。
5月9-10日というと今年はゴールデンウィークの
中心となる3,4,5,6日というカレンダーに赤く記された
4日間を中心にじっくりとプラクティスを行った選手が
多かったようである。
ネストのバスをスコアに取り込むことが出来れば
当然のようにウェイトは稼げるはずである。
しかしスポーニングも後半であり、期待していたバスが
いつそこからいなくなってもおかしくはないのも
紛れもない事実であろう。
初日のスタートは先にも書いた「霧」のため若干遅らされたが
情報によると霧が出ているのは土浦周辺だけとのことで
まもなく1番艇が沖にバウを向けた。
様々な思惑の中、第2戦の火蓋が切って落とされたのである。
さてここで少し話を横道に逸らせてみるが
WBSという組織の構成はというと
まずはもちろんプロメンバーである。
プロメンバーにはA、Bという登録法があるが
詳細は別のページで確認して欲しい。
そしてWBSの運営を引き受けるスタッフである。
ちなみにこのスタッフは全てボランティアである。
提供されるものは・・・
スタッフウェアが支給され、イベント中の食事が提供される。
それから・・・「笑い」と吉田幸二氏と私・横山の・・・
「つまらないダジャレ」が聞けることくらいか・・・な?
普段はスタッフ同士で釣り行ったり、最新情報の交換をしたり
時としてプロメンバーのプラクティスに同船したり・・・
楽しみ方(?)はそれぞれである。
さて話をトーナメントに戻そう。
WBSトーナメントでは2Dayの場合初日のウェイインは
14:30から始まる。二日目は13:30からになるのだが
ファーストフライトの金井 敏/小野光一チームが
20分以上も早く帰着してきた。
トラブルか?とも思われたが・・・
本人たちはいたって機嫌が良さそうである。
ランチングをしてステージ前でライブウェルから
取り出された魚は・・・デカい!粒揃いである!
そしてMC山口からコールされたウェイトは・・・
「5,730g!」
良いウェイトである。
昨年同様「乱打戦」となるのか?
ここから数チームウェイインは
「そこそこ釣れる霞ヶ浦」という雰囲気である。
持ち込まれるバスもスポーニングが終わり
回復傾向のバス、そしてパンパンとまではいかないまでも
まだあきらかに卵を抱いているというバスが混在している。
そしてAプロ登録2年目の高橋 亨選手と
初戦で小田島 悟選手と組み優勝した新人・堀越 真務選手
のチームがステージ前へ・・・高橋選手はかなり自信ありげだ。
ライブウェルから取り出される魚に会場がどよめく。
フィッシュチェック担当からMCの山口将司の手に
バスが入った検量カゴが渡される・・・「重い!」と叫ぶ!
コールされたウェイトは「6,410g!」
トップに立った!
この後も平川皓也/早乙女剛チーム5,520g、
長岡正孝/今井 新チーム 5,100gとナイスなウェイトの
チームが続く。
そして「納得できない」という表情を見せながらステージに
上がったのが赤羽修弥選手と今回ノンボーターで
初めてのWBS参加の斉藤孝行選手のチームである。
そのウェイトは僅かに6kgには届かなかったものの
「5,980g」である。結果2位に着けることとなる。
初日全チームのウェイインが終わり結果を見てみると
5kgを超えたチームは7チームである。
ノーフィッシュのチームはない。
注目すべきは同じ5フィッシュで3kgそこそこから
トップの6,410gと2倍以上の差があることだ。
ある上位の選手に「明日の魚はいるのか?」と
質問をぶつけてみた。答えは
「そんな余裕があるわけないでしょ。」
いよいよ2日目の朝を迎える。
勝利の女神は一体どのチームに笑顔を見せるのか・・・
Part2に続く・・・