No.27 小谷野慶太クンの場合 最終回
オーランド到着後、2泊していよいよ北嶋ガイドの始まりです。北嶋プロは4時前にホテルに迎えに来てくれました。まだ辺りは真っ暗です。
途中のガソリンスタンドで朝と昼の食べ物、飲み物を仕入れます。アメリカのGSには日本のコンビニのように色々なものが売られています。
目指す釣り場はレイク・トホ。フロリダではメジャーな釣り場です。
ハイスン(ヒヤシンス)のマットがところどころにあり、あとはベジテーションエリアです。
記念すべきトホのバスです
そこでの釣りはフロッグゲームがメインだったようですが、バイトは多いものの、なかなか乗りません。結局、トホでは1本だけでした。写真で見る限りサイズはまあまあですね。
ちなみに、これは私ピル・ゲイツの私感ですが、アメリカよりは日本の方がよく釣れます。日本に来たアメリカ人は全員、同じことを言っていました。
トーナメントでもカリング・システム(入れ替えシステム)を使うことは年に一度ぐらいだそうです。だからトホで1本というのも、まったく不思議ではありません。
夕マズメのトホ。いい感じです
帰りは北嶋プロとディナー。ステーキをガッツリ食べました。さすがにアメリカのステーキはデカイです。最近は味もまあまあとか。
その晩、最大のハプニング発生。夜中の1時ごろにサイレンが鳴りました。「ん? 目覚まし?」と起きてみると、何やら周囲が騒然としています。ドアを開けてみると、多くの人が逃げ惑っています。火事のようです。小谷野クンは1Fでしたので、みんな下に降りてきます。
小谷野クンもパスポートや財布を持って外に出ました。廊下はスプリンクラーの水でビシャビシャだったようです。
ビショ濡れだったホテルの廊下
そんなワケで1時間ほど外で待機を余儀なくされた小谷野クン、再び釣りに備えて眠りにつきました。
消防車も来ました
初日にトホが不調だったので二日目は北嶋氏の隠しネタであるシークレットレイクに行きました。トホを小さくしたような釣り場です。それでも河口湖ぐらいのサイズだそうです。アメリカにはそういったビッグサイズの管理釣り場のようなものがいくつもあります。
釣りはパンチング。小谷野クンはいい魚をたくさん釣ったようです。「腕が疲れたけど面白かった。経験したことがない釣りだったので・・・」と語っていました。
シークレットレイクではよく釣れました
翌日はフリー。初日に行ったバスプロショップにまたしても出かけました。しかし、ここで再びハプニング。バス停にいると若い黒人の女性が数人近づいてきます。年頃も小谷野クンと同じぐらいだったといいます。
女性たちは「ジャパニーズ?」と聞いたそうです。
小谷野クンが「イエス」と答えると「マネー、マネー」とお金をせびったそうです。
絶体絶命のピンチでしたが、幸運なことにそこにバスがやって来ました。小谷野クンはそれに飛び乗り難を逃れました。
参考までにアメリカで一人でバスに乗るにはとても勇気が要ります。
バスプロショップからの帰りのバスでもちょっとしたハプニングがありました。時差ボケと疲労で夕方ごろ強烈に眠くなった小谷野クンは、バスの中で寝てしまいました。そしてホテルを通り過ぎてしまったのです。気が付いたらバスは空港まで着いてしまいました。
そこからあらためてホテル行のバスに乗り、帰った小谷野クンは北嶋プロおすすめのセクシースポット・フーターズに繰り出しました。歩いて5分です。
そこでまったりした小谷野クンは短いアメリカ滞在の最後の夜を満喫したのです。
こうして5泊7日のアメリカトリップは終わりました。トータルな経費は往復の航空チケット+宿泊費+ガイド料+お土産代などで約25万円。こういう出費はケチらない方がいい、とは先達者の言葉です。小谷野クンの年齢で小金を貯めるようでは、将来は暗いでしょう。
「珍道中で疲れましたが、最高に楽しかったです」
と小谷野クンはまとめてくれました。
今回のアメリカトリップは小谷野クンにとって遊びといえば遊びですが、経験値を加えてくれたことは確か。フロリダでの釣りは今後のトーナメント生活に少なからず寄与してくれるのは間違いありません。
何事も経験が大事です。
「いつかはアメリカ」。
とにかく一度行ってみることをオススメします。
オシマイ