No.124 Larry Nixon
B.A.S.S.の最新のリリースに
「2024年シーズン、ラリー・ニクソンがエリートから引退する」
との記事が出ていた。
健康面での問題はないが、肉体的にキツクなって止めるそうだ。
ラリーも70歳を超えたので、その判断は妥当だろう。
アメリカでトーナメントをトレイルすることは、かなり大変だからだ。
引退する際の言葉で、
ラリーは日本に行ったことに触れており、
「楽しかった」と言及していた。
氏が来日した際、どういうわけか私も一緒に居たので、
逸話はたくさんある。
たとえば銀座のホテルでサラダを食べていたら、
中から青虫が出できて「ゲッ」とか、
奥さんに電話するためにわざわざシャワーを浴びて着替えたこととか、
いろいろあるが、
総じて紳士的な振る舞いが目立った。
でもやっぱり一番のインパクトは「ボンプリトリーブ」。
琵琶湖の名鉄マリーナ沖でレーベルのミノーをリグった時、
取材艇の人はポカーンと口をあんぐりだったが、
3投目で釣られて「ズガーン」だった。
当時、プリスポーンのバスはタテストに付いていて、
それをラバージグなどで釣るのが定番だったからである。
その出来事は多くの人に語られているが、
実はその陰に隠れて、
バイブレーションのリフト&フォールというワザの方が
日本人にはより大きな衝撃を与えた。
そんなラリーの引退は、時代の移り変わりを示唆している。
つーことは私も…
などと考える今日この頃である。
そりでは。